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夜な夜なBarめぐり


カフェ・ポプラール(Cafe Populart)は、カフェ・セントラルとともにサンタ・アナ広場周辺にある人気のライブハウスだ。

ウン十年前、マドリッドで学生をしていた折り、このあたりには夜となると通っていた。(当時の自宅からは徒歩7分。)当時は小銭を片手に握り締めてお出かけすれば、ごくごくリーズナブルなお値段で小粋なバルからバルへとハシゴが出来た。ユーロになった今ではさすがにそうは行かないけれど、相変わらず居心地の良いバルがひしめいている。

そんなこの界隈でも双璧を成していたのがカフェ・セントラルとカフェ・ポプラール。ほろ酔い加減に出来上がり、お腹も幸福に満たされたら、夜長の仕上げはジャズである。

日本のライブハウスの常識をくつがえし、チャージ料も課されず普通にドリンク1杯で生演奏が聴けてしまうのがまずすごい。なのでたいていは本日の演目などをチェックすることもなく、その日の気分や流れでふらりと立ち寄ることが多かった。そこそこの演奏でまあまあかな、という日もあれば、思いがけず感動してうるうるしながら帰る日もありました。(でも帰り道には気をつけてね!)そんな時は翌日も欠かさずリピート。

マドリッドのジャズをあなどってはいけません。外タレの来西も結構ゴージャス。なぜなら彼らはバカンスを兼ねてやって来るからです。太陽と海を求めてやってきて、ついでに稼いで帰りましょう、というわけです。

ジャンルはといえば、メローなジャズあり、モロジャズあり、デキシーランドあり・・と様々。

そんな中数年前、やっぱりふらりと立ち寄ったカフェ・ポプラールにて、ついに出会ってしまったのがシカゴからやって来たザック・プラザー・ブルースバンドご一行でした。最初はけだるい気分で夜の仕上げのセルベッサを飲んでいたわたしと友人。しかし!演奏が始まったとたん、わたしの五感は大全開に・・・。その後は彼らの思うがままに飲み込まれ揺さぶられ、終わってみればやんややんやの大喝采。
小さなスペース全体もいつのまにやら観客でいっぱいで、ブラボーとアンコールの嵐でした。

ザック・プラザーの名前を胸に刻み込んで帰国したわたしは、その後アウテンティコ(オーセンティック)なブルースに大開眼。CDを買いあさり、先達の名前もいろいろ覚えました。日本のCD屋さんって、ブルースがなぜかカントリーといっしょにまとめられているところもあって、なんて失礼なんでしょ。

そして、この9月、満を持してもう一度出会ってしまったのです。マドリッドに着いたとたん友人がひとこと「ザック・プラザーが来てるよ!」と。

鼻息荒く出かけてみれば(でも、その前にガリシア料理のマリスコスとアルバリーニョでお腹を満たしてね)、以前と変わらぬドレッドヘアに黒光りした肌のスレンダーなザック様が・・。しかし、友人が言うにはサイドギターのフレッド(ジョン・マルコヴィッチ風フランス人)もいい味を出しているとか。言われてみれば渋く斜に構えた様子がやんちゃタイプなザックとはいいコントラスト。

2回のセッションをぜーんぶ心行くまで堪能し、幸せな気分で帰宅しました。その夜はザックの夢を見たような気がします。よーし、これからはザックの来西に合わせて行くゾ、とほとんど追っかけになっています。

・・・

Cafe Populart
c/huertas 22 ステージは23時と24時30分の2回
チャージはナシでビールは4.5ユーロくらい

皆さんもお気に入りバンドを見つけてみては。

cafe_populart.jpg


<小沢早百合>


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