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良い店というものは大通りから1歩外れたところにありがちだけど、繁華街をさらにはずれた住宅街の中にも、赤丸印の店が隠れ家のように潜んでいるものだ。

三鷹バルは吉祥寺から2駅の三鷹台に昨年10月にオープンした立ち飲みバル。思えば三鷹台なんて駅は人生ではじめて降りたような気がする。ホームに降り立ってみれば、私鉄沿線らしく落ち着いたいい感じである。

目指す店は駅を出て通りをわたり、ちょこっと右にそれる道を行けばもうすぐソコ。
住宅街の一角に、小さな間口が美しくたたずんでいる。

丁寧に演出された間口は、それだけで店主の愛情を感じる。こりゃあ、いい店に違いない。

入ってみれば、カウンターだけのごくごく小さなお店だ。それは思わず I love every little thing を口ずさみたくなるような愛らしいプチサイズである。

お店を切り盛りしているのは若いカップル。聞けばお店はすべて手作りとのことだ。梁を渡したのも、床や壁からカウンターや棚まで作ったのも、ぜーんぶおふたり、プラス有志のお友達。繊細な中にも意外にガテン系の一面が。うーん、青春だなあ。道理でディテールまで心配りが感じられると思った。この店は愛の結晶なんですね。

肝心のメニューはというと、ワインもタパスも品揃えが豊富。珍しいスペインの黒ビールもありました。酔った記憶の中で、イチゴ味のサングリアまで飲んだような気がするゾ。

こういう店は大人がひとりかせいぜいふたり、しっぽりと飲みに来るのが流儀ってもんなのに、すみません、わたし達は大酒飲み約10名くらいが大挙して押しかけてしまいました。本当にごめんなさい。

ホンネを言えば、誰にも教えずに秘密にしておきたいようなお店です。(ので、住所は書かないもんね。興味を持った人は自力で探して行ってくださいませ。)

それにしても、こんなお店が徒歩圏内にあるっていいなー。地元の人はいいなー。と、さんざん三鷹台住民をうらやみながら、2軒目をめざして吉祥寺に向かった夜でした。

(注:井の頭公園からも歩けます。) <小沢早百合>

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