サブカテゴリ:光月子の飲んだり食べたり旅日記スペインの魚屋さん

1月に入り、もう半ば過ぎ、光月子のコラムを楽しみにしていた方(いなかったりして・・・・。それは悲しい。ぐっすん。)遅れてごめんなさい。元旦から病院通いで疲れ切っていたものではぁ・・・この話はまた今度書きますね。
さて、病院というと、スペインで私も病院にかかりました。行ったところはDOCE de OCTUBRE病院。なんで行ったかっていうと、病名はむちうち症。タクシーに乗っていたら、後ろからオカマを掘られ、ガックンとなってしまい、そのまま救急車に乗って病院へ行ったのです。しかし、この救急車の隊員。まぁ良く喋るしゃべる。スペイン人でないのはすぐにわかるから根掘り葉掘り、首が痛いって言っているのに質問攻めにして飴食え、これ食えと全く病人をいたわろうという気持ちのかけらもない奴らだったんです。で着いたのが10月12日。ありきたりの救急病院だったけど、レントゲンも取らず、ただムチ打ちの時によく患者が巻いている首輪(スペイン語でCOLLARINコジャリンと言います。その時初めて知ったのですが・・・)だけくれて、ハイさよなら。
ペットショップで新しいお犬様を買って首輪をつけるがごとく、首輪を与えられた私は、はいそれまで!と解放?されたのです。
仕方がないので後日セグリダー・ソシアルの病院に行ったら「そう、じゃぁ、まずレントゲンを撮るのに予約を取って、それからレントゲンが出来たら先生の予約を取って」、と診察はいつ??
治療はいつ始まるの?状態。あまりに待たされるので、仕方がなく会社で入っている個人の保険病院に行ったのです。
全くセグリダー・ソシアルはあんなに高い金を給料から引かれるのに使えない。スペイン人の多くがサニータスとか別の保険に入り、イザ!って言う時に備えるのがよくわかります。
そうそうなぜ、この話になったかというと、何故ムチうちになったか?
なんですよね。タクシーに乗っていて私はその日買った干物の話で盛り上がっていて、変な体勢になっていたからなのです。
で、今日のテーマは干物です。
スペインに行くまでは、魚をおろすなんて出来なかった私。
しかしスペイン(ヨーロッパ)では切り身で魚は売られていません。
何でも、どんと大きな魚の姿で売られているのです。
そう、マグロも鰹も鮭も頭から尻尾までいるのです。
それをこのぐらいの厚さとか言って切ってもらい、その重さを計って買うのです。大きな魚はこのように切り身にして買いますが、小さな魚は勿論、一匹買い。鰺や鯖は当然丸のまま買って、おうちで捌かなくてはなりません。だから当然3枚おろしなんてできなくっちゃ駄目なのです。食べたい、けどおろしたことはない!
おろせるかしら?でもおろさないとサバの味噌煮も味噌焼きも〆サバも食べられない!と一大決心をしてやってみたら案外簡単。
私って天才!とスペインBarの定番、BOQUERONES a la vinagretta鰯の酢漬けも自家製するようになったのです。
そして干物です。駐在員でスペインに来ている人達はメルカード(市場)で物を買うこともなく、郊外のショッピングセンターで言葉が通じなくても買い物できるところで買い物しますが、安くあげるにはやはりメルカードに行き、魚屋のおじさんと闘わなくてはいけません。
どうして、戦うのかって?それは、日本人は魚を選ぶからです。
普通のスペイン人は鯖を5キロとか言って買うので、魚屋が適当に選ぶんです。でも私はじめ、日本人は魚の顔を見て、これとこれと言って買うから、いつも魚屋のおじさんに怒られます。
「CHINITAチニータ(中国人)、何度も言っているだろ!魚は俺が選ぶんだ!」
いえいえ、JAPONESITAハポネシータは自分で選びます。
「これとこれが欲しいです」といつも魚屋との攻防戦があるんです。
けど、流石に鰯ではできません。MEDIO KILOなんてごっそりになるんですもの。いちいち選べませんわ。
そうそう、スペインでは鯖は小さく、鰺はでかいんです。
これもびっくりしました。キュウリが細くなくて茄子みたくコロコロしているのもスペインの特徴ですが・・・・・
あ、またどうでもいいですね。
戦い終わって、うちに帰ったら魚をおろして、塩をして、旅行用のミニ洗濯干し(12個くらい洗濯バサミのついているあれです)に干すのです。こうすると異国の街でも美味しい干物が食べられるんです。さぁ、あなたもどこかの町に住むのならこの技を会得して臨みましょう。ミニ洗濯干しは欠かせませんよ。
干物と一緒に飲むのならやはり、純米酒ですが、そんな贅沢は通りません。自家製干物とビールで今日も美味しくいただきまーす。SALUD!!


<中谷光月子>


