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スペイン口福の裏通り


コルドバ、トレド、セゴビア、サンティアゴ・デ・コンポステラ、カンバドス、バイオナ、オウレンセ郊外のルイントラを6日間で訪ねる。・・・・・・こう聞いて、いかにハードな旅かを理解できる人は、相当なスペイン事情通だ。何?主に白ワインの産地を訪ねてるな。なんて思った人はしょうもないのん兵衛に間違いない。何それっ?と感じたあなたこそ健全な日本人。
その6日間のスペイン旅行を無事乗り切って帰った。何かとハプニングの多い旅でしたが、楽しく、胃には厳しい旅でありました。

実はこの旅、8軒のパラドールを訪ねた。上記の町に加えてこの6月にオープンしたばかりのラ・グランハのパラドールに宿泊するという栄光を得たのだ。ご存知のように、以前はマドリードからセゴビアに向かうのに、グアダラマのナバセラーダ峠を越えるのが一般的だった。90年頃、雪のナバセラーダを超すなど私もこのルートをよく使ったが、当時はあまりよい道とは言えなかった。
しかし高速道路が整備され、ア・コルーニャ街道のトンネルを抜けてからセゴビアを目指す方がずうっと楽チンになった。でもって、忙しい日本人観光客がグアダラマ北麓のラ・グランハを訪ねる機会が減ったのでは?と勝手に想像していたところに、今回のパラドールのオープンである。

通貨がペセタだった頃やユーロが今ほど高くなかった頃。旅先の近くにパラドールがあれば、率先してパラドールに泊まった。釈迦に説法となるが、パラドールとは使われていない古城や修道院、貴族の館などを改装したものを中心としたスペイン国営ホテルで、現在92あり、レストランのみが1軒ある。基本的に市街を外れたところにある。活用することで歴史的建造物の保護を図る。パラドール自体が観光素材なのだ。
地域経済の活性化と文化の保存を目的にしていて、保護しようという文化の一つに地方料理がある。と言っても、ただ伝統料理を出すのだはなく、地産地消と伝統を護りながらも創意を加えて質の向上を目指す。伝統の食がもたらす風土病や肥満という問題もなくはない。

10月18日から26日まで、東京のホテル・オークラで開かれる「スペイン料理フェア」にマラガのヒブラルファロ、レオンのサン・マルコス、サンティアゴ・デ・コンポステラのレイジェスカトリコスの各レストランのシェフ3名が来日し、料理の腕をふるう予定という。
ま、オーキッドルームのランチやディナーは私には及びでないが、オーキッドとハイランダーの両バーにタパスが登場すると言うので、こちらには興味深々と言うところである。

ということで、頼まれもせぬPRをしてしまった。

で、ラ・グランハである。
子豚の丸焼きや古代ローマの水道橋、白雪姫のモデルになったと言われるお城で有名なセゴビアから10キロほど東にあって、正しくはラ・グランハ・デ・サン・イルデフォンソ。グランハとは農園のこと。カトリック両王がヘロニモス派の修道会にここの農地を与えたのが起源とか。
フェリーペ5世はフランスのルイ14世の孫で、故郷フランスを偲んで1739年にフランス風の宮殿を建てた。特に神話をモチーフとした145haの庭園はベルサイユ以上にベルサイユ的と評される。
王立のガラス工房が置かれ、シャンデリアなどが有名。宮殿にはその見事なシャンデリアの他、タピストリー美術館がある。パラドールは王家の子供やそのおつきの住居跡で、警護兵たちの宿舎跡はパラドール付属のコンベンション・センターへと変身した。
既にかなりの人気のようだ。食事といえば・・・・・・残念ながら次回。

Parador&Guadarrama.jpg

Lobby&Patio.jpg

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<文・写真 ペペ・デル・カンポ>

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