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サブカテゴリ:スペイン口福の裏通りパエーヤに魚介を入れるな!!

スペイン口福の裏通り


皆さんは「うまいっ!」と実感できるパエーヤを食べたことがあるだろうか?
確かに、お米と魚介という私たち日本人に身近な食材が多いスペイン料理。なかでもパエーヤはスペインきっての名物料理で、フラメンコと並んで欠かせない重要な観光素材のひとつでもあるスペイン料理の代表選手。しかし「名物に旨いものなし」の例えを待つまでも無く、これというパエーヤににはなかなか出会えないのが現実だ。
だが名物には名物なる由縁があったはずで、それがいつしか弄り回され、歪められ、本来の姿から遠ざかってしまうということも充分に考えられようというものだ。

パエーヤの原点といえば米どころバレンシア。もっと詳しく言えばアルブフェラ辺り。エル・パルマールという村があり、本場とされる。バレンシア風パエーヤは魚介を入れない。元々が野良の料理だから魚介が無くって当たり前。作家のバスケス・モンタルバンはその著「楽園を求めた男」の中で「・・・おまえはきょう、パエージャの王様を味わうことになるんだぜ。漁師たちがルーの中へ魚をぶち込んで台無しにする以前の、本物をな」と述べている。
人気の料理にあれこれ手を加え、アレンジすることは構わない。改良が加えられより優れた料理が生まれることに異存は無い。事実、アロス・ア・バンダやパスタのパエーヤとも言うべきフィデワなどなかなかイケル。だが水っぽいパエーヤはいただけない。と私は思う。

最新のスペイン政府観光局のメールマガジンでも「海老やムール貝で盛り付けられた「魚介類のパエーヤ」こそ、元祖「バレンシア風パエーヤ」と思っている方、いらっしゃいませんか?
今やパエーヤには実に多くの種類があります。日本で最もポピュラーなものは、確かに魚介類のパエーヤでしょう。しかしパエーヤは、もともと、畑などの農地で働く男性たちが調理していたもの。現在「バレンシア風パエーヤ」と呼ばれる元祖パエーヤは、実は肉類(鶏肉とウサギ肉)で作られたものなのです」というプチ情報を掲載していたゾ。
発音も観光局の表記に準じてパエーヤとしたが、パエージャでも味は同じ。

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ところで、前述の作家バスケス・モンタルバン。邦訳は数冊のみだが、その著書の主人公ペペ・カルバイヨは飲み物、食い物にうるさい探偵。主にバルセロナを舞台にその方面の話題はふんだんに登場し、加えてけっこう色っぽい話題も・・・。というわけで、ご一読をお勧めしたい作家なのであります。
写真はエル・パルマールの風景。ずいぶん前に撮影したもので今も残る風景かどうかは不明。
蛇足ながら、バラックはこの界隈のバラッカと呼ばれる民家が語源だ。
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<文・写真 ペペ・デル・カンポ>

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