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Bodegas

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シェリーを造る人


「サレマ?」いえ「スレマ!」
ヘレスの動物園(白いトラが有名)のすぐ横に新しく出来たボデガ「バルディビア」の醸造家はスレマ・ピニェイロ。真新しいボデガの入り口の横のラボラトリーの白いドアを開けて出てきたのは、白衣を着た若い女の子。と言っては失礼かもしれないが、このシリーズ初の若手であり、しかも女性。最近のスペインでは女性の醸造家が増えている。

スレマはカディス大学で化学を専攻した後、醸造家への道で進んだ。専門は分析法。ラボラトリーの人だ。

バルディビアは新しいボデガだ。ヘレスでは18世紀や19世紀創設のボデガが多いのに、ここは2003年創設だ。従って、オーナー一族が何世紀に設定したソレラが・・・というストーリーはない。反面、新たにボデガを作っていく過程が見える。

まず、ソレラはアルマセニスタなどから買い集めたワインを混ぜて作ったそうだ。
「ソレラを作ったのは2人のラファエルよ。1人はエル・プエルトにあるボデガ「オスボルネ」で25年間、もう1人はヘレスの協同組合アングスティアで27年間、カパタスとして働いていたの。彼らに会ってもらいたいわ。」とスレマ。彼女は日々、彼らから学んでいるという。

分析法専門のスレマにパロ・コルタドというタイプについて聞いてみた。パロ・コルタドはオロロソのボディだがアモンティリャードの香りを持つといわれる珍しいタイプのシェリーだ。果たして新しいボデガのパロ・コルタドは?
「揮発成分には違いがあるけど・・・」とスレマ。バルディビアでは現在熟成中。アモンティリャードとオロロソをソレラのシステムに補充しているのだそうだ。「時間をかけて待たないと。」とのこと。

バルディビアは新しい試みをしている。ひとつはブランデー。ヘレス地域のボデガはたいていブランデーも造っているが、その際、通常はシェリーを熟成した樽を使用してそれらトクリアデラのシシテムで熟成する。だが、ここはフレンチ・オークの新樽で熟成している。「どんなブランデーになるか楽しみよ」とスレマはいう。

彼女の大きな期待をかけているのはスティル・ワインだ。最近ヘレス地域でもスティル・ワインの生産が増えている。バルディビアの畑は現在95%がパロミノだが、樹齢25年になると植え替えをする。その際スティル・ワイン用の品種に替える。現在はシャルドネ、ソービニョン・ブラン、ビヒリエガ(マラガの品種)、ペドロ・ヒメネスを植えている。今後は黒ぶどう品種も植える予定だ。

ちなみに彼女はスレマという名前をよく「サレマ」と間違えられる。サレマは西隣の原産地呼称コンダド・デ・ウエルバの主要白品種の名前だ。

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<あけひよしこ>

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