サブカテゴリ:シェリーを造る人ラボラトリーのぺぺ

ホセ・モレノ・シルベッティ。通称ペペ。彼は2007年1月1日から「サンデマン」のジェネラル・ディレクター(取締役)の任に就いた。
だがもともとは技術主任だった。1971年に15歳で入社してから36年間、ずっとサンデマンにいる。祖父は「サンデマン」にラベルや箱を納入する業者で、父は「サンデマン」で働いていた。それで自然と「サンデマン」に入ったわけだ。
最初からラボラトリーに配属された。「うれしくてたまらなかったよ」という。ペペは小さい頃からサンプルを集めるのが大好きだったからだ。73年にバレンシアの学校に入って5年間醸造学を勉強した。当時醸造学を専門に勉強できる学校はマドリッドとバレンシアにしかなく、ペペはバレンシアを選んだ。「バレンシアの方が太陽がありそうだし・・・」
だが彼に最も大きな影響を与えたのは英国生まれのインド人の微生物研究者アルジュン氏だった。25年以上まえのことだ。彼はいつも「空気中には目に見えない小さな生物がどこにでもいる」と言っていた。ペペはテーブルからも壁からもプレス機からも、ありとあらゆるものからサンプルを採取して研究した。
ワイン造りに欠くことのできない酵母も今では選別されたものを購入するが、昔は全て空気中にいる自然酵母の働きに頼っていた。
「だが、ボデガの経済性も考えなければいけない。1ボーメ(モストの糖度1ボーメは発酵後、アルコール1%になる)でより多くのアルコールを作ってくれる酵母を使えば、添加するアルコールを買う量が少なくてすむだろう」それで適切な効果を出してくれる酵母を選択して使うのだ。なるほどネ。
「ワインは子供のようなものだ。医者のような気持ちでいつも見ていてあげないといけない。いい教育を与えられるように気遣ってあげないといけないんだよ。」ペペはパパになっている。
そして最後に「ボトルを開けたときは、黙ってワインの言葉を聞く。Oh~~~!が最高の賛辞だよ」

<あけひよしこ>


